殺虫剤抵抗性リスク評価表で抵抗性対策。

自然環境の異なる農作物を、生産現場ごとに抵抗性の対策についてあらかじめ考え、上手な殺虫剤の使い方と害虫防除法、殺虫剤抵抗性リスクの重大性を見える化し、対策につなげるための「殺虫剤リスク評価表」。

殺虫剤リスク評価表では、殺虫剤抵抗性リスクを3種の要素(「殺虫剤リスク」「害虫リスク」「栽培・地域リスク」)に分け、それぞれにリスク値を設定。それらを総合した点数で評価を行う。
・「殺虫剤リスク」では、殺虫剤の作用機構および系統を評価基準に従ってリスク値を3段階(高・中・低)に区分。それぞれに6点、4点、1点を振り分ける。
・「害虫リスク」では、害虫種ごとに固有のリスク値を3段階(高・中・低)に区分。それぞれに3点、2点、1点を振り分ける。
・「栽培・地域リスク」では、各地域の栽培法、害虫発生および防除法などを総合的に判断。リスク値を3段階(高・中・低)に区分。それぞれに2点、1点、0.5点を振り分ける。
3種の要素それぞれの点数をかけ合わせて総合リスク値を計算。抵抗性リスク値は0.5〜36の間の数値となり、高いほど殺虫剤抵抗性リスクが高くなる仕組み。リスク値が12を超える場合は、薬剤感受性モニタリングなどの対策を取るよう推奨する。

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